2011年11月21日

イーゴリ・シマコフ、俳優、26歳

チェルノブイリと福島の連載がまだ終わっていないことが気になりながら、しばらくあるイベントに時間をとられていてまだ書けずにいます。
そしてその忙しさのために、昨年末からずっと見てきたあるブログを見ることも忘れていました。
数日前に久しぶりに覗いて、長い間見なかったことをとても後悔しています。
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イーゴリ・シマコフ(Иголь Шмаков)。ロシアの若く有望な俳優。彼を知ったのは全くの偶然で、何かをネットで調べている最中でした。
記事には大きな写真が掲載されていました。その端正な容姿に惹かれたのはもちろんですが、記事には、彼が白血病にかかり、治療のための莫大な費用をまかなうために彼の妻が寄付を募っているというのです。
彼はロシアのリペツクという所の出身で、1985年9月生まれ。私はすぐリペツクの位置を調べずには居られませんでした。
リペツク州はチェルノブイリ原発事故の放射性物質で汚染された地域でした。事故当時彼は生れて数カ月の赤ちゃん。
それだけで、彼の白血病とチェルノブイリの因果関係を考えるなんて早計過ぎるのは分かっています。それでもどうしても気になって調べていると、奥さんの書くブログを見つけたのです。

ロシアでの治療では治らず、ドイツで骨髄移植をすること、ドイツでの入院生活、家族の愛情あふれる日常の様子が綴られたブログを、祈るような気持ちで追っていました。
そして、とうとう移植手術ができ、喜ぶ記事が書かれていて安心していたのですが。

10月6日、手術の甲斐もなく彼は亡くなったそうです。26歳。若い妻と幼い息子を残して。

亡くなって40日もして、やっと知ったことを申し訳なく思うと同時にご冥福を祈ります。

リペツク州で何らかの形でチェルノブイリの被害にあっている人は2万3千人とのことです。
posted by sneshika at 00:28| 原発